特集記事(共著)が 超音波TECHNO に掲載されました。

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田中宏樹、水野洋輔、中村健太郎, “超音波浮揚による液滴の非接触混合,” 超音波TECHNO, vol. 27, no. 6, pp. 9-14 (2015).

近年、創薬や新規材料開発の分野において、薬剤や材料を取り扱う工程を、完全に非接触で行いたいという要求が出てきている。これは、容器などと触れることによる、薬剤等の汚染防止や、光学分析などの際における容器の影響防止などが理由として挙げられる。これまでに物体を浮揚する技術 として、空気圧による方式や静電気や磁気浮上による方式などが開発されてきたが、浮揚原理によって被搬送物の材質に制限がある。一方、超音波浮揚方式では、液体から団体まで、空気と音響インピーダンス（密度と音速の積）が異なる物質であれば浮揚できる。我々はこの超音波による物体の非接触浮揚方式を用いて、搬送、混合、解析、分注などの液滴を取り扱うさまざまな工程を完全非接触で実現することを目指し研究を行っている。本稿では、この中から非接触で液滴を混合する手法について解説する。